【音ゲー】SDVXがうまくなりたい!(中級編)

はじめに

こんにちは!ペイくんと申します。SDVX楽しんでいますか?

前回に引き続き、今回も段位の攻略について書いていこうと思います。より需要があると思われる、暴龍天攻略やVFを伸ばしていく上達論なども順を追って投稿していくつもりなので、首を長くして待っていて下さい。

前回の初級編をまだご覧になっていないという人は、先にそちらを読んで頂くと今回の内容が理解しやすくなると思います。

前回の記事はこちら↓

 

pei-thy0304.hatenablog.com

 

本記事のターゲット

・現在の段位が『雷電』以下であり、昇段を目指して頑張っているという人

・引退するまでには合格したいという目標を、段位『麗華』までのいずれかの段位に設定しているという人

 

今回は中級編ということで、八段にあたる『麗華』の攻略を扱います。前回の上達論を引用する場合がありますが、ここではそれが共有されている前提で話を進めさせて頂きます。

 

6~8 烈風~麗華

SDVXらしい動きにも慣れ始め、これまで自分ができなかったことができるようになるという経験が生まれ始めるのがこの段位帯のプレイヤーだと思います。振り返られるぐらいの質量を持った「過去」が自分の中に発生してきた証であり、その経験の気持ちよさを知ったことでさらにモチベーションが高まるのがこの時期でしょう。だいたいSDVXを始めて数ヶ月~半年ぐらいのプレイヤーが多いと思います。

 

一方で、麗華やそのレベル帯であるレベル16の曲に挑戦してみると全く歯が立たないという経験もしたのではないでしょうか。「これまでとは何か様子が違う...。」そう本能的に感じた人もいるかもしれません。成長する楽しさを知ったからこそ、頑張っても頑張ってもレベル16の曲を上手くプレイできなくて苛立ちを感じ始めたり、自分の成長を感じられなくなって不安に思うような人も現れてくるのがこの麗華という段位です。

 

それでは、そんなSDVXの登竜門とも言える麗華に立ち向かうための上達論をお話していこうと思います。

 

麗華が難しい理由

・課題曲中に休憩が少ない

・そもそも譜面が認識できないという困難が生まれる

・コースごとに挑戦者を脱落させるための明確な「ボス」が存在する

 

他にも色々あるとは思いますが、麗華を難しくさせている理由の大きなウエイトを占めるのはこの3つでしょう。レベル16の曲というのは、上級者でもUCやPUCを出すのが難しいものが少なくありません。そのような曲にちょっと前までボタン操作に苦労していたようなプレイヤーが挑戦するのですから、急に難しくなったと感じるのは無理もありません。

 

また、麗華にはSDVXのバージョンが変わっても課題曲として居座り続けている曲が一部あります。音楽ゲームはその稼働期間が長くなればなるほど、譜面難易度のインフレが起きる傾向にあります。にも関わらず、SDVXの運営が昔の曲をその段位の課題曲としてふさわしいと判断し続けているということは、その曲がいかに難しいかということを裏付けていると言えるでしょう。

 

麗華の攻略

①レベル16の曲に慣れる

攻略する対象が麗華になっても、攻略の基本的なスタンスは烈風の時と変わりません。むしろ、レベル16からは片手でFX-LとBT-Cを同時押し(いわゆるタバコ押し)しなければならなかったり、つまみが複雑に動くなど、今までにない操作を要求してくるようになることから、動作の自動化を0からまた積み上げていくぐらいの気持ちが必要です。

 

動作の自動化がされていないというのはどういうことかと言うと、「目が譜面を認識→脳が指に動きの指示を送る→指を動かす」というノーツを処理するプロセスにおいて、2番目の指示を送るところで処理に時間を要している状態のことを言います。

 

「FX-LとBT-Cの同時押しとつまみが一緒に降ってきた!?どうしよう!」という迷いが一瞬脳内で発生する訳です。見えてはいるし、分かってしまえば動作としては難しい指の運びではないけれども、分かるまでに時間がかかっているといった具合です。

 

まずは前回同様、今まで見たことのない配置を「あー、はいはい。これね。」と言えるぐらいの「よく見る配置」に置き換えられるように、レベル16周辺の難易度の譜面経験値を蓄積していきましょう。

 

②脳のメモリ容量と向き合う

譜面経験値を蓄積すれば麗華を突破できるなら、わざわざ記事を『初級編』と『中級編』に分ける必要はありません。このトピックでは、ノーツの認識力や覚え譜面への対応力を向上させるための上達論をご紹介していきます。

 

何が降ってきているのか認識できない問題

①では認識したものを処理するための方法論をご紹介しました。しかし、果敢にレベル16に挑戦してみたプレイヤーの中には、大量にノーツが降ってきすぎてそもそもそれらを認識できないという、今までにない経験をした人もいるのではないでしょうか。

また、事前に譜面を研究して動作を覚えておかないと捌けないような譜面も、このあたりのレベルからその出現頻度が増してきます。前述したコースごとの「ボス」もこれにあたるでしょう。

 

これらの問題に対応するには、自身の脳のメモリ容量と向き合うことが重要だと考えています。

 

脳のメモリ容量とは?

一度にどれだけのノーツを認識できるかという認識領域と、事前に譜面を研究して覚えておくなどして対策したことが本番のプレイで実行できるかという記憶領域を足し合わせた総量を、脳のメモリ容量と呼んでいます。(ぼく独自の解釈なので分かりにくかったらすみません。)これが多いと、画面上に現れる情報が多くなっても認識できたり、難しい曲をやっていても事前に研究したことを本番で活かすことができます。

 

例えば、曲全体で考えると自分の実力で十分対応できるが、ある一箇所だけは覚えておかないと難しいところがあるというような曲に挑戦する場合、認識領域には十分に空きがあるので、脳のメモリ容量はその一箇所の対策のために記憶領域側にそのリソースを割くことができます。

 

逆に、曲全体を通して難しいと感じる箇所が多いと、目の前の譜面を認識・処理することで精一杯で覚えておいたことがうまく実行できない、もっと言えば覚えておいたことが何だったのかが一瞬思い出せないということが起きることがあります。これは脳のメモリ容量が自身の限界を超えたことで、認識領域や記憶領域の中から優先順位が低いとされるものを脳が自動的に消去してしまうことで起こります。

 

それに加えて、総ノーツ数が以前のレベル帯よりも多くなった関係で、曲中の休憩時間が少なくなっています。それによって、プレイ中ずっとノーツの処理や指への指示出しでフル稼働している脳の疲労を曲中に回復させることができなくなります。これも、脳のメモリ容量を減少させる要因になっていると考えられます。また、緊張や睡眠不足などもこれに寄与すると言えるでしょう。

 

(上記の例はあくまでぼくが自身の体験からこのようなことが起こっていると推論したものであり、科学的な見地に基づいた記述ではないことはご了承下さい)

 

このように、SDVXにおいてノーツが認識できないという問題と覚え譜面にうまく対応できないという問題は、相互に関係性があるとぼくは考えています。

この問題に対する解決のアプローチとして、

・脳のメモリ容量の総量を増大させる
・一つ一つの処理にかかる脳への負荷を軽減させる

という2つが考えられます。それぞれ解説していきます。

 

脳のメモリ容量の総量を増大させる

これこそ、上達を目指す際にしばしば言われている「地力を上げる」に相当するのではないかとぼくは考えています。脳のメモリ容量に入れられる情報の総量が増えれば、難しい曲に挑戦する時でも多少の空き容量が生まれ、そのことが安定した打鍵や覚え譜面に対面した時にある程度の余裕を持てることに繋がります。

 

そして、脳のメモリ容量を増やすためには、脳に負荷をかけ続けることが重要です。そのためには、今のあなたが持つ脳のメモリ容量の限界を、少し超えるか超えないかの難易度の曲を触り続けましょう。俗に言う「上位特攻」というヤツです。これを攻略①で述べた譜面経験値の蓄積と平行して取り組んでいくと、上達の効率がより良いです。

 

そのような難易度の例としては、

・エラーの合計が100前後

・曲終了時にクリアゲージが40%ほど残る

 

などが挙げられます。これに明確な基準はありませんので、これに当てはまらなくても自分の直感で「練習になっている」と思うなら大丈夫です。ただ、同じ曲に執着するのはご法度であることは初級編で述べた通りです。

 

これを大きく超えてしまうような難易度だと、曲の途中で集中力が切れてしまうなどの理由で、そもそも脳に情報を入れること自体を拒否してしまうということが起きます。これでは負荷をかけることができません。大きく下回る場合はこの逆で、負荷が小さすぎて成長に繋がりにくくなります。

 

これを続けていけば、脳がその負荷に耐えられるようにじわじわとそのメモリ容量を増大させていきます。これはちょうど、筋トレをして筋肉をつけていく過程に近いと思います。

 

脳に負荷をかける関係で、今まで平気で一日10~20クレぐらいしていたという人でも、8~10クレぐらいプレイするとすぐに「指や腕は動くけど何だか疲労感がある」、「譜面に対する反応がついさっきよりも鈍くなった」ということが起きると思います。これを起こすことがこの上達論の目的なので、安心してください。こうなったらその日はもう帰るか、楽にプレイできるレベル帯を遊ぶなどすると良いでしょう。

 

一方で、筋トレでもそうですが、やり始めてすぐにこの効果が表れるわけではないので、まずは1ヶ月ぐらいを目安にこれを続けてみてください。そののちに、この過程で触れてきた曲群の中でクリアが付きそうだった曲に再び触れてみると、おそらくクリアできるかあるいはエラーがかなり抑えられるようになっていると思います。

そうなっていなかったとしても、まだこの特訓を始めて1ヶ月ですから、広い心を持ってもう1ヶ月続けてみましょう。音楽ゲームを何年も付き合っていく趣味にしていくつもりなら、初心者時代の数ヶ月多少足踏みしてしまっても全く問題ないと思ってもらっても大丈夫です。

 

一つ一つの処理にかかる脳への負荷を軽減させる

自分の脳のキャパシティを増大させることの他に、負荷そのものを軽減させるという上達法も考えられます。具体的には、譜面を塊として認識することで情報量を削減する、覚え譜面の覚え方を工夫するといった方法です。

 

(これはあくまで「ボス」の攻略などの個々の曲における目標を達成するために用いる手段であり、自分の総合的な実力を付けるためには、脳のメモリ容量の総量を増大させることの方が重要です。ですから、優先順位はそちらの方を高く設定しておいてください。)

 

例えば、BTのA・B・C・Dという順番で16分の配置が降ってきたとすると、それぞれを個別に認識して必要な情報量を4とするのではなく、ABCDという塊で認識できれば、必要な情報量は1で済みます。

 

(上記の認識方法はスコア狙いをする場合においてはデメリットもあるため、あくまで曲のクリアを目標にしている人に向けた方法論となります。)

 

覚え方の工夫に関しての例としては、基本的にはSDVXは同じメロディが流れる箇所が2回あると、2回目は1回目の譜面のミラー譜面が流れてくるという法則があるので、片方だけ覚えてしまえばもう片方を個別に覚えておく必要はなくなります。(体感6,7割の譜面はこの法則に従っていますが、全てにこれがあてはまるわけではありません)

譜面を覚える時はある一箇所だけを覚えるのではなく、その前後で関連付けると情報量の削減や覚えた内容の定着のしやすさが向上すると思います。

 

自分の弱点と向き合うということ

攻略は上記の大きく分けた2点(譜面経験値・脳のメモリ容量)で以上となります。これらを意識してプレイを続けていけば、必ず上達していくとぼくは信じています。

 

しかし、これらは音楽ゲームの楽しさや心地よさから離れた位置にある営みであることは否定できません。上達するというのはつまるところ自身のダメな部分と向き合う行為であり、ずっと続けていくと精神が摩耗してしまいます。

 

この記事の読者はあくまで趣味として音楽ゲームを楽しむ人に向けたものですし、今すぐ上手くなって音楽ゲームにおけるインフルエンサーになってやろうと考えている人は読者として想定していません。ですから、上達に疲れてしまったら自分が楽しくプレイできるレベル帯に戻っていただいて構いません。何年もプレイしていく場合の上達論なので、苦痛に感じて数ヶ月で辞めてしまったら本末転倒です。

 

もっと言えば、一度音楽ゲームから離れてしまっても大丈夫です。この令和の時代、娯楽は色んなところに転がっていますから、楽しいと感じるものに自分の財産や時間を割くべきです。ですが、音楽ゲームの楽しさを知ってしまったあなたはいつか必ずここに戻ってくるでしょう。

 

自分に合ったペースで、長期的な視点で成長を楽しんでいきましょう。

 

おわりに

「中級編」はいかがでしたでしょうか。書き始めた時はこんな長文になるとは思っていませんでしたが、気が付けば原稿用紙何十枚分になろうかという文量になってしまいました。読むのに疲れてしまった人はごめんなさい。

 

このあたりの難易度から、精神的な面でも言及すべきことが出てくるためにどこまで書くべきか悩んだりしました。次回以降、そっちの要素の割合が増えるかもしれません。

 

それに「初級編」を読んでくださった皆さんにこの場を借りてお礼を言いたいと思います。10人ぐらいが読んでくれればいいやと思っていたのですが、予想以上にアクセス数があったのでとても嬉しく思っています。お役に立てていれば良いのですが。

 

最後にこの記事を読んでくださった皆さん、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!次回は剛力羅攻略に向けたものを書こうと思っているので、そちらもどうぞよろしくお願いします。

 

それでは、よい音ゲーライフをお過ごし下さい🖐

 

 

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